福岡市中央区の「みずほペイペイドーム福岡」付近で男女が刺された事件で、アイドルグループ「HKT48」の男性スタッフ(44)への殺人未遂容疑で逮捕された無職山口直也容疑者(30)が「メンバーを狙った」などと供述していることが19日、捜査関係者への取材で分かった。 男性スタッフが刺された現場近くに、メンバーがSNSに投稿する写真などを頻繁に撮影していた関係者用駐車場があることから、福岡県警は同容疑者がメンバーが現れるのを待ち伏せしていたとみて調べている。 県警によると、男性スタッフは14日午後5時前、ドーム駐車場のエレベーターホールで、山口容疑者に「関係者以外立ち入り禁止だ」などと注意。同容疑者が前日にも同じ場所をうろついていたことから「待ち伏せを繰り返すなら出入り禁止にしますよ」と警告したところ、刃物で刺されたという。 山口容疑者は、15日未明に捜査員に身柄を確保された際、包丁2本を所持しており、うち1本には血痕が付着していた。事件前にドーム駐車場に止めた自家用車内にあった1本と合わせ、計3本を12日に福岡県内の量販店で購入していた。