「事件だるま」が解決した事件名を背負い12月19日、前橋に戻った。(高崎前橋経済新聞) 返還の使者は警視庁捜査第一課山藤敬博警部補、永幡裕次郎巡査部長。猪俣理恵前橋副市長が受け取った。 前橋市は1965(昭和40)年頃から警視庁にだるまを贈っている。きっかけは1961(昭和36)年~1969(昭和44)年に放送されたテレビドラマ「七人の刑事」(TBS)。このドラマに群馬県立前橋高等学校卒業の俳優、天田俊明さん(伊勢崎市生まれ)が出演しており、天田さんが演じる警視庁捜査第一課の刑事が通う小料理店にだるまがあった。 「事件だるま」返還の使者の一人、山藤敬博警部補は凶悪な事件がゲーム感覚で行われているとし「解決した50~60の事件の中から13件をピックアップした。発生した事件を早く解決してだるまに事件名を書いてもらおうと、励みになっている」と話した。 背負っていた事件名は「塗装会社役員らによる常習的暴行を起因とする殺人等事件(旧:東武東上線踏切内特異変死事案)」「匿流グループによる逮捕監禁致傷、強盗等事件」「新宿区新宿6丁目マンション内強盗殺人、死体遺棄事件」など。 また「国会議員等に対する文書脅迫事件」(佐藤正久参議院議員)、「選挙事務所に対する文書強要事件」(蓮舫参議院議員)、「政党党首立花孝史に対する刃物使用殺人未遂事件」と国会議員をターゲットにした事件、市議会議員が引き起こした「現職市議会議員による男性に対する不同意わいせつ事件」など議員がらみの事件が目立った。 「警視庁だるま」は1月7日まで「前橋市役所1Fロビー」に展示し、1月9日「初市」当日「前橋八幡宮」で開催される「お焚き上げ」で浄火する。