SNSで制服が話題の高校、最寄り駅で盗撮被害多発 警察が警戒強化

横浜市で、特定の神奈川県立高校の女子生徒を最寄り駅で狙う盗撮被害が相次いでいる。県警神奈川署は、同校の生徒を盗撮したとして、今年1~11月末に男性9人を性的姿態撮影等処罰法違反などの疑いで書類送検した。また、40代の弁護士を含む男性4人を同法違反(撮影未遂)などの疑いで任意で捜査している。4人はいずれも容疑を認めているという。 この高校を巡っては近年、SNSで「制服がかわいい」などの投稿が目立つ。県警は生徒が登下校で利用する最寄り駅で警戒を強化。12月1~24日には朝の通学時間帯に合わせ、1日最大6人の警察官を配置する集中取り締まりを行い、4人の容疑が浮上したという。 署によると、書類送検された9人のうち、大阪府田尻町の20代の会社員男性は今年4月、横浜市内の駅の階段で女子生徒のスカートの中にスマホを向け、動画を撮影した疑いがある。その場で「私人逮捕系」と呼ばれる動画配信者に取り押さえられ、署が9月、同法違反容疑で書類送検した。大阪から夜行バスで来ていたという。 署によると容疑を認め「TikTokで生徒が踊っている動画を見て撮影したいと思った」「関西には好みの制服がない」などと話したという。 また弁護士の40代男性は12月22日午前8時半ごろ、同じ横浜市内の駅のエスカレーターで同校の女子生徒のスカート内にスマートフォンを向け、動画を撮影しようとした同法違反(撮影未遂)の疑いがある。任意の調べに「好みの女性の下着を撮影したかった」と話しているという。(中嶋周平)

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