【衝撃】ロッシやロレンソのMotoGPマシンも! 麻薬密売に手を染めた指名手配中の元五輪選手から、62億円相当のバイクコレクションを押収

アメリカのFBI(連邦捜査局)は12月下旬、最重要指名手配犯となっていた元オリンピック選手ライアン・ジェームズ・ウェディング容疑者の家宅捜索を行ない、多数のMotoGPバイクを含むレーシングバイクコレクションなどが押収されたことを発表した。 ウェディング容疑者は2002年ソルトレークシティー五輪のスノーボード・パラレル大回転にカナダ代表として出場するという輝かしい経歴を持ちながら、麻薬密売に関与。麻薬カルテルの運営や、証人殺害を共謀したなどの容疑で指名手配されており、米当局からは”最重要指名手配犯10人”のひとりにも指定されている。 そして12月下旬、メキシコの捜査当局が行なった捜査によって、ウェディング容疑者のレーシングバイクコレクションなどが押収された。総額は4000万ドル(約62億円)にも上ると見られている。 全部で62台のコレクションには、バレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ロリス・カピロッシ、アンドレア・イアンノーネが走らせたMotoGPマシンや、マルク・マルケスがMoto2クラスでチャンピオンとなった時のバイク、ロッシが125ccでチャンピオンに輝いた時のバイクなど、貴重なマシンが含まれていた。 捜査を共に進めていたFBIは、押収について次のように声明を発表している。 「今月、メキシコ当局は複数の捜査令状を執行し、FBIはのトップ10逃亡犯のひとりであるライアン・ジェームズ・ウェディングが所有していたと見られている、推定4000万ドル相当に上る多数のオートバイを押収した」 「今回の押収の成功は、メキシコ当局、FBI、カナダ警察、ロサンゼルス警察による協力の成果だ」 「ウェディング容疑者の逮捕、もしくは有罪につながる情報に対しては、最大で1500万ドルの報奨金が支払われる。容疑者に関する情報をお持ちの方は、FBIまで一報を」 なおこれらの押収されたバイクの処遇は、まだ明らかになっていない。当局が保管するのか、オークションにかけられるのか、最悪の場合廃棄処分とされてしまう可能性もあるとされている。

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