【AFP=時事】メキシコ軍は22日、国内最大級の麻薬密売組織「ハリスコ新世代カルテル(CJNG)」のリーダー、ネメシオ・オセゲラ容疑者を殺害したと発表した。 軍の発表によると、オセゲラ容疑者は中部ハリスコ州タパルパでの軍との衝突で負傷し、メキシコ市に空輸される途中で死亡した。オセゲラ容疑者には米国が1500万ドル(約23億円)の懸賞金をかけていた。 軍事作戦は国内各地で暴力の連鎖を引き起こし、武装集団が強制捜査への報復として、タパルパを含むハリスコ州西部で20か所以上の道路を燃える車やトラックで封鎖すると、暴力行為は他州にも広がっている。 メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は市民に冷静を保つよう呼びかけ、連邦政府が州当局と連携して対応していると述べた。 「エル・メンチョ」の異名で知られたオセゲラ容疑者は、麻薬組織「シナロア・カルテル」の共同創設者で現在米国で収監されているホアキン・グスマン受刑者とイスマエル・サンバダ受刑者が拘束されて以降では、摘発されたメキシコの麻薬王の中でも最大級の人物だった。 軍の発表によると、今回の作戦は軍事情報に加えて米国当局からの「補完情報」を基に実施された。オセゲラ容疑者以外に6人のカルテル構成員が死亡し、兵士3人が負傷したという。また、カルテル関係者2人が逮捕され、航空機の撃墜や装甲車両の破壊が可能なロケットランチャーを含む多数の武器が押収されたという。 米国はCJNGをテロ組織に指定しており、コカインやヘロイン、メタンフェタミン、フェンタニルを米国へ送り込んでいると非難している。 クリストファー・ランド米国務副長官は今回の作戦を歓迎し、「メキシコ、米国、ラテンアメリカ、そして世界にとって大きな前進だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News