7人組ガールズグループ「XG」プロデューサーのSIMON(サイモン=酒井じゅんほ)容疑者(39)らが23日、コカインを所持したとして、麻薬取締法違反(所持)の疑いで警視庁薬物銃器対策課に現行犯逮捕された。SIMON容疑者は「鬼教官」としてXGを育て、昨年には米最大級の音楽フェス「コーチェラ」出演に導いた。プライベートでは結婚したばかりだった。 SIMON容疑者ら男4人は23日午前0時20分ごろ、愛知県のホテルの一室で、コカイン1袋を所持した疑いがある。他に逮捕されたのはエイベックス社員2人、XGの所属事務所XGALXのプロデューサー。乾燥大麻とみられるものが入った袋も見つかり、警視庁は詳しく調べている。 XGはワールドツアーを6日横浜公演から開催しており、22日名古屋公演にはSIMON容疑者も訪れていた。同公演終了後の余韻に浸っていた時に逮捕されたようだ。 XGはメンバー7人全員が日本人で、2022年のシングル曲「Tippy Toes」でデビューした。当初から海外での活動を視野に入れ、楽曲の歌詞はすべて英語。独特な衣装も特長だ。 23年10月発売の米音楽誌「ビルボード」では日本のガールズグループとして初めて表紙を飾った。グループ初のワールドツアーを24~25年、世界35都市で47公演開催し、約40万人を動員。25年には米最大級の音楽フェス「コーチェラ」に、日本ではテレビ朝日系「ミュージックステーション」などに出演してきた。 SIMON容疑者は手塩にかけてXGを育てていた。本人を知る関係者の話。 「SIMONさんは10年以上前から海外で活躍するグループを作りたいと思っていました。それがXG。メンバーには厳しく指導し、一糸乱れぬダンス、流ちょうな英語での歌唱を要求し、その姿は『鬼教官』と言われました。メンバーはダンス、歌唱のスキルが上達。高校野球の強豪校の選手たちがメニューを考えて取り組むように、XGもメンバーたちがレッスンを考えて取り組むようになって、SIMONさんもうれしそうでした。こだわりの衣装は、SIMONさんとメンバーの共有フォルダでアイデアをディスカッションして作っていました」 SIMON容疑者は韓国人の父、日本人の母を持つ。米国生まれで韓国育ち。自身もボーイズグループのメンバーとして活動した経験がある。 インスタグラムのフォロワーは約19万人。25年6月の投稿では、かねて交際していた女性との結婚を発表し「大切な7人の娘とXGALXという家族がいます。これからは彼女も加え、家族を守れるように――」などと誓っていたが…。 「XGは5年にも及ぶ長い非公開のトレーニング期間を経てデビューしたグループ。デビューまでに一定のファン獲得が見込める公開オーディション形式と違い、ブレークが保証されているとは言い難い。そんな中でも、メンバーたちは苦労してようやく今の地位を築いた。それだけに、今回の逮捕はXGの活躍に水を差してしまった」(芸能プロ関係者) SIMON容疑者の認否は明らかになっていない。周囲からは、プロデューサーとしてXGに心血を注いだウラで薬物に手を出すのは「信じられない」との声も上がっている。