京都府土地開発公社(京都市上京区)の預金計8億7850万円を着服したとして、大阪地検特捜部は17日、公社職員の守山繁美容疑者(59)=京都市右京区=と、長男で会社役員の琢海容疑者(29)=京都市上京区=を業務上横領の疑いで再逮捕した。特捜部は2人の認否を明らかにしていない。 再逮捕容疑は、2023年5月16日から26年2月25日までの間、公社の普通預金口座から繁美容疑者名義の五つの普通預金口座に、155回にわたって計8億7850万円を振り込んだとしている。 さらに、繁美容疑者は横領の発覚を免れようと、24年4月9日ごろから26年2月5日ごろまでの間、公社の預金残高証明書の写し25通を偽造し、公社に偽造文書を提出したとして、有印私文書偽造・同行使でも再逮捕された。 特捜部によると、繁美容疑者は、公社の資金の預け先である銀行の社印が押印された残高証明書をあらかじめ入手し、偽造文書を作成していたという。 両容疑者は、公社の預金810万円を横領したとして2月に逮捕されていた。 再逮捕を受けて、公社の大石耕造理事長が17日、記者会見を開き、繁美容疑者に対する損害賠償手続きを進める考えを示した。大石理事長は懲戒処分も検討していると説明し、「信頼を大きく損ねることとなり、改めて心からおわびする」と述べた。【飯塚りりん、資野亮太】