栃木強盗殺人 山口真由氏は事件発生の背景にショック「全ての防波堤を越えて、また来てしまった」

元財務省職員で国際弁護士の資格を持つ信州大の山口真由特任教授が21日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演し、栃木県上三川町で14日に起きた強盗殺人事件について見解を示した。 同町の住宅に押し入り、住人の富山英子さん(69)を殺害するなどした疑いで、県警下野署捜査本部は、神奈川県相模原市、川崎市の16歳少年4人と、犯行の指示役とみられる横浜市港北区の無職竹前海斗容疑者(28)と、妻の無職美結容疑者(25)を逮捕した。上位に指示役がいる可能性もあり、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)とみて捜査を続ける。 山口氏は、事件が起きた状況をあらゆる方面から整理した。22~23年にかけ、闇バイトなどで集めた実行犯に強盗をさせる、いわゆるルフィ広域強盗事件が各地で発生したことに言及。「ルフィの広域強盗の後に、私たちが意識を一歩アップグレードして、その上での犯行なんじゃないかという気がしてしまって」と指摘した。 今回の事件でも、事前から複数の怪しい動きが報告されていた。先月20~22日ごろには、富山さん宅の周囲を何度も往復する車両などが目撃されており、警察がパトロールを強化していた。今月6日には、同宅近くで盗品のナンバープレートを使った不審車両が目撃され、逮捕された助手席の男が、闇バイトに応募したとの趣旨の供述をしていることが分かった。事件の下見をしていた可能性がある。 山口氏は「(4月に)下見があった時には、家の方は通報しているわけですよね。警察もそれに対して、パトロールを強化して。さらに5月6日には、ナンバーの関係で逃走した車を追跡して、逮捕までしているわけですよね。防犯カメラも付いているように見えましたよね。それから、仮想身分捜査みたいな形で、SNSで闇バイトの募集も、ずいぶん難しくしたはずだと」と、順を追って説明。それぞれが手を尽くし、それでも起きてしまった事件に、「全ての防波堤を越えて、また来てしまったということに、どう反応したらいいか」とショックを受けた様子だった。 特に、6日の事件については「私の感覚なら、逮捕されたと警察から聞いたら、今は安全な状況なのかと思ってしまうと思う」とコメント。「私たちが安心して暮らすことができないのか。1回ターゲットになってしまったら、何度も何度も命の危険までさらさなきゃいけないのか、体感治安というのが悪化している気がしますね」と、懸念を口にした。

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