娘に対する暴行容疑で現行犯逮捕されたプロ野球・読売巨人軍の阿部慎之助監督が26日、辞任した。 シーズン途中の不祥事で監督が辞任するという異例の事態。本拠地・東京ドームに来たファンたちは、衝撃や戸惑いの言葉を口にした。 「あらぁ…」 都外から東京ドームを見学に来た男性(52)は、阿部監督の辞任を知って声を詰まらせた。巨人ファン歴は20年以上。打てる捕手として絶大な信頼を寄せてきた。 「暴力は良くない。ましてや自分の子どもに対してだしね」と非難しつつ、「辞任までするとは思わなかったのが正直なところ」と残念がった。 静岡県三島市から来たという小学6年生の男児(11)は「監督なのに暴力しちゃったから悲しい」。4年ほど前から巨人のファンで、坂本勇人選手が好きだという。 「これからの巨人軍が不安。シーズン中なのに、選手を支えられる人がいるのか」と心配そうにしていた。 年2、3回はドームに来るという巨人ファンで徳島県鳴門市の会社員男性(27)は「朝起きてニュースを見て衝撃を受けた」。阿部監督は事件後、警察の調べでアルコールが検知されている。男性は「もともと酒飲みなのは知っていたが、暴力を振るうとは思わなかった」と話した。 また、阿部監督が事実関係を認めて辞任を申し出たことについては「ファンとして納得できる」としつつ、「3年目でやっと成果出せると思っていたのに。少なからず選手にも影響があるだろう」と嘆いた。 ファン歴50年以上という長野市の介護職員の女性(58)は昨夜、巨人戦を見に東京へ向かう新幹線の車内で逮捕のニュースを聞いた。動揺のあまり、乗り換える電車を間違えたという。 阿部監督が現役時代に、代打で打席に立った時の地鳴りのような声援を今でも覚えている。この日は午前10時に東京ドームへ来たが、普段はある阿部監督のユニフォームやタオルなどのグッズは売っていなかった。「改めて現実を思い知らされた。今日から交流戦なのにどうするの、うそでしょう」と涙ながらに話した。 千葉県市川市の会社員男性(46)は「これから交流戦なのに、野球ファンとして残念。暴力が日常的にあったかは気になるところ。ファンの人は悲しむと思う」と語った。(比嘉海人、松澤拓樹)