大川原化工機えん罪事件「裁判官が保釈認めず違法な拘束が続いた」と賠償求める裁判始まる 国側は訴えを退けるよう求める 東京地裁

「大川原化工機」をめぐるえん罪事件で、勾留中に亡くなった元顧問の遺族が裁判官が保釈を認めなかったことで違法な拘束が続いたなどとして、国に賠償を求めた裁判がきょう(29日)から始まりました。 横浜市の化学機械メーカー「大川原化工機」をめぐるえん罪事件では、逮捕・起訴された元顧問の相嶋静夫さん(当時72)が勾留中に見つかった胃がんが原因で亡くなりました。 相嶋さんの遺族は、逃亡のおそれがないにもかかわらず、裁判官が逮捕状と勾留状を出したことや、8回にわたる保釈請求を退けたことによって違法な拘束が続いたとして、国におよそ1億7000万円の賠償を求めています。 この裁判がきょう、東京地裁で始まり、相嶋さんの長男が意見陳述で「命に関わる極限状態にもかかわらず、裁判官は保釈請求の却下を繰り返した。理由の説明は一切なく、悪魔と対峙しているようだった」と訴えました。 さらに、裁判長らに対して、「裁判官は、漫然と警察と検察の主張を鵜呑みにした。真実を知る父にとってどれほどの絶望であったか、あなたたち裁判官は人間として想像しなければなりません。あなた方の良心に期待しています」と語りかけました。 一方、国側は訴えを退けるように求めました。 このえん罪事件をめぐっては、無実が明らかになった「大川原化工機」の社長らが東京都と国に賠償を求める訴えを起こしていて、警視庁公安部と東京地検の捜査の違法性を認め、あわせておよそ1億6600万円の賠償を命じた判決が確定しています。

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