ドコモかたる電話→LINE「潔白証明のため財産送れ」ニセ警官詐欺

NTTドコモのカスタマーセンターや警察官をかたるグループに言葉巧みに誘導され、現金などをだまし取られる特殊詐欺の被害が出ているとして、消費者庁が注意喚起している。 消費者庁によると、手口は次の通り。 (1)自宅の電話や携帯電話に「+1」「+18」などから始まる国際電話番号を発信元とする電話がかかってくる。電話に出ると、自動音声で「NTTドコモカスタマーセンター」「NTTドコモインフォメーションセンター」を名乗り、「通話料金が未納」などとし、「確認するには○番を押してください」と案内される。 (2)ボタンを押すと、担当者を名乗る者につながり、「偽造された運転免許証を使って契約された携帯電話機本体の代金と通話料が未納になっている」などと説明される。 「心当たりがない」と伝えると、「被害届を出してほしい。このまま警察の緊急ホットラインにつなぎます」などと言われ、電話が転送される。 (3)転送先では警察をかたる者が対応し、「電話はセキュリティー上、問題がある」などとして、LINEのビデオ通話に誘導される。そこでは、制服姿のニセ警察官から偽造した警察手帳を見せられ、「詐欺犯人が、あなたから口座を買ったと言っている。あなたに逮捕状が出ている」などと告げられる。 (4)さらに、「身の潔白を証明するために、全財産を送ること。一括で送金すれば1時間後に返金する」「訴訟になりそうなので弁護士に依頼した方がいいが、事務処理費用を負担する必要がある」などと告げられ、銀行振り込みや、暗号資産、コンビニで販売されているプリペイドカードなどによって送金するよう指示されるという。 全国の消費生活センターなどには2024年1月~26年3月に、この手口を使った詐欺に関する相談が、120件寄せられている。そのうち12件で金銭被害が確認されており、総額は約7600万円にのぼるという。 ■特殊詐欺対策 警察庁推奨アプリ導入も有効 消費者庁は、こうした被害に遭わないよう、次の点に注意するよう呼びかけている。 ・警察が捜査などの名目で金銭を要求することはない。LINEのビデオ通話を指示することもない ・「+1」「+18」などと表示される国際電話番号が発信元となっている電話が詐欺に使われていることに留意する ・詐欺被害の防止に有効な警察庁推奨アプリ(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/apps/)をスマホに入れる。特殊詐欺などの犯罪に利用された番号(国際電話番号を含む)の発着信ブロック・警告の機能などがある ・「何か変だな」と思ったら、一度電話を切って誰かに相談する。もしくは、消費者ホットライン(電話番号188)や警察相談専用電話(#9110)へ(井上道夫)

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