イ・ジュニョンが主演を務める韓国ドラマ「新入社員カン会長」の第8話が、6月22日にLeminoで配信された。権力に取りつかれてしまった長女からチェソングループを守るため、残された方法は一つ…。ファン・ジュニョン(イ・ジュニョン)の姿を借りたカン・ヨンホ会長(ソン・ヒョンジュ)が下した非情な決断、そしてヨンホと末っ子バングル(イ・ジュミョン)の思いが交錯する展開に、視聴者からショックの声が上がった。(以下、ネタバレを含みます) ■ジュニョンとジェギョン、シリアスな頭脳戦へ 「新入社員カン会長」は、大ヒットドラマ「財閥家の末息子~Reborn Rich~」(2022年)の原作者・サンギョン氏による同名ウェブ小説をベースにしたオフィスファンタジー。“ビジネスの神”と称される大手財閥チェソングループの会長・ヨンホと青年・ジュニョンが階段転落事故で衝突。その衝撃で、魂が入れ替わったことから始まる物語だ。 父・ヨンホの体が昏睡状態なのをいいことに、長男ジェソン(チン・グ)と長女ジェギョン(チョン・ヘジン)は会社の実権をもぎ取ろうと画策。物語の中盤に入ってからは、汚い手を使ってジェソンを蹴落とし、会長の座に座ろうとするジェギョンと、それを阻止しようとするジュニョン姿のヨンホのシリアスな頭脳戦がスリリングに描かれている。 バングル率いる“戦略企画チーム”が華々しいデビューを飾り、ジェギョンが焦りを募らせる様子が描かれた第7話。だが、そのまま引き下がるジェギョンではない。続く第8話では、ジェギョンがグループ企業・チェソン物産の経営悪化を利用し、バングルたちに報復する展開が描かれている。 ■ジュニョン&バングル、社内で孤立 ジェソンが妹・ジェギョンにはめられ、裏金疑惑で逮捕されたことで、彼が社長を務めていたチェソン物産も信用を失って危機的状況に陥った。ジェギョンはこの機を利用して、経営会議でリストラ策を提案。ジュニョンやバングルたち戦略企画チームはその実務を押し付けられ、社内で孤立した。 しかもジェギョンはリストラ策をカモフラージュにして、水素事業をテハグループ会長のナ・ビョンモ(チョン・ジェソン)に売却。チェソン物産の主力事業を丸ごと売却され追い詰められたジュニョンは、ヨンホに裏金疑惑の罪をかぶせてジェソンを釈放させ、彼の持ち株で会社を守る策を打ち出した。 実行すればヨンホは犯罪者となり、意識が戻ったとしても会長の席に戻ることはできない。自分の人生を犠牲にしてでも会社を守りたい、と決意を固めたジュニョン姿のヨンホ。だが、ヨンホとジュニョンの入れ替わりを知らないバングルには、ジュニョンがヨンホに罪を着せているようにしか見えない。 「父を貶めるのは許さない!」と、ヨンホの名誉を守ろうと涙を流しながら必死で反対するバングル。父を思う末娘の涙に心揺さぶられたジュニョンは「てっきり嫌われてるかと…」と目を潤ませ、一瞬かすかにほほ笑んだ。だがすぐに表情を引き締め、「答えは変わらない。カン・ヨンホ会長を裏金の首謀者にする。ぐっとこらえて父親を売れ」と、バングルを説得した――。 ■“父娘”の思いが交錯…視聴者も没入 父を思うバングルの本心、そしてその気持ちを知ったヨンホの親心が交錯する展開に、視聴者からも「切ない」「こんな展開なんてつらすぎる…」の声が続々。父と娘それぞれの複雑な感情を見事に演じてみせたイ・ジュニョンとイ・ジュミョンには「ジュミョンちゃんから見たら同期、ジュニョンくんから見たら娘…複雑すぎる関係なのに2人の表情ですべて伝わる」「2人とも演技が良すぎて親子にしか見えない!」といった声も寄せられている。 ジェギョンを追い落とす策が決まり、ジュニョンたちが再び動き出した第8話。だがその矢先、「カン・ヨンホ会長死去。享年72」のニュース速報が流れる衝撃のクライマックスを迎えた。 韓国ではケーブルテレビ局JTBCで放送されている本作。第8話は自己最高の視聴率11.0%を記録(全国世帯平均、ニールセン・コリア調べ)する好調ぶり。初回視聴率の約3倍という急上昇を見せ、本国韓国でも注目度は高まる一方だ。続く第9話では、カン・ヨンホ会長の死がチェソングループを大きく揺るがしていく。 「新入社員カン会長」(全12話)は、毎週日・月曜に1話ずつ新エピソードをLeminoで配信中。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部