工藤会トップの野村悟被告が引退へ 福岡県警が判断、逮捕から12年

福岡県警は、特定危険指定暴力団・工藤会(北九州市)の代表者について、総裁の野村悟被告(79)から、ナンバー2で会長の田上不美夫被告(70)に交代したと判断した。捜査関係者への取材でわかった。 工藤会が他の暴力団に野村被告の「引退」を文書で伝えていたとの情報を県警が3月ごろに把握し、真偽を調べていた。 野村被告は看護師刺傷事件など市民らを襲撃した4事件で組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われ、控訴審で無期懲役の判決を受け上告中。工藤会が関与した市民襲撃事件をめぐる損害賠償では、3事件で野村被告側に計約1億1600万円の賠償を命じる判決が確定している。 野村被告は2000年に工藤会4代目会長となり、11年7月に総裁に退いた後も事実上のトップとして君臨してきた。 一方、14年に逮捕されてからの12年間で組織は弱体化。準構成員を含む県内の勢力は昨年末210人でピーク時(08年の1210人)の約6分の1に。拘置所にいる野村被告への組員の面会も減っていることなどから、県警は影響力や求心力が低下したと認定した。

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