『逆転のトライアングル』『ベイビーガール』などで知られる、俳優ハリス・ディキンソンの長編初監督作品、映画『URCHIN/アーチン』。このたび本作より、声優・内山昂輝がナレーションを務めた予告映像が到着した。 タイトルになっている“URCHIN/アーチン“という言葉は、社会に居場所を作れない、はみ出し者を意味する。ロンドンの路上で暮らすマイクは、ある日、親切にしてくれた男性から衝動的に金品を奪い、逮捕されてしまう。出所後は再生を誓うも、順調な生活はふとした拍子に脆く崩れていく。転落真っ只中のマイクを待つのは破滅か、それとも‥‥。 本作は、ハリウッドでもブレークした英国俳優ハリス・ディキンソンの初長編監督作。俳優としてのキャリアを築きながら、映画監督という夢を抱いていた彼は、自身が実際に依存者や路上生活者の支援団体をサポートしてきた経験からテーマの着想を得た。「社会の隙間に落ちた人々」と「そこから抜け出せない社会システム」を描きながら、善意や教訓を押し付けずあくまで“観察”に徹した眼差しが、ジレンマから抜け出せない人々の、どうしようもない、でも目が離せない人生を、ユーモラスに浮かび上がらせる。 昨年の第78回カンヌ国際映画祭〈ある視点〉部門において主演のフランク・ディレインが主演男優賞を受賞、併せて国際批評家連盟賞にも輝き、作品賞にもノミネート。ハリス・ディキンソンは同映画祭の最も優れた新人監督の長編デビュー作に贈られるカメラ・ドール賞にもノミネートされるなど、世界中の映画祭を席巻し、華々しい監督デビューとなった。 このたび公開された予告映像は、『機動戦士ガンダムUC』バナージ役や、『ハイキュー!!』の月島蛍役、『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔役など、ダウナーでミステリアスなキャラクターから影を背負ったヴィランまで数多く演じ、国内外で幅広い世代のファンを魅了する声優の内山昂輝がナレーションを務めたもの。 予告映像は、傷害事件を起こした主人公マイクが、自己啓発テープを聞いているシーンから始まる。今度こそやりなおそうと奮起するマイク。けれど、仕事をサボる先輩や、カウンセラーから受ける哀れみ、無理を言ってくるレストランの客など、社会で普段人々が我慢していることを、マイクはやり過ごすことができない。崩壊はすぐそこまで来ている‥‥分かっている、でも‥‥。 ナレーターを務めた内山が、生活力無しモラル無しのクズ男が抱える痛みやジレンマを、独特の色気を持つ声で表現。「僕は悪くない」という言葉を繰り返す内山の声により、主人公の危うい魅力と、作品の不穏な空気がジワジワと観る人を侵食する予告映像に仕上がっている。 映画『URCHIN/アーチン』は、2026年10月23日(金)より全国公開。