銀行業の免許を持たずに日本円を中国人民元に換金したとして、京都府警捜査2課と外事課などは9日、銀行法違反(無許可営業)の疑いで、京都市右京区、会社役員の男(56)ら男女3人を逮捕した。府警は、中国出身の会社役員の男らが、中国人向けに為替取引を行う「地下銀行」を営んでいた可能性もあるとみて捜査する。 他に逮捕されたのは、男の姉で中国籍の同区、会社役員の女(57)と、中国籍の大阪市中央区、アルバイトの男(49)。 3人の逮捕容疑は共謀して2023年10月16日ごろ〜24年3月12日ごろ、中国への人民元の送金を希望していた中国人ら十数人から依頼を受けて、日本円計約1億5千万円を受領。依頼人が指定した中国国内の銀行口座に日本円と同額の人民元を振り込み、無許可で為替取引を行った疑い。府警は3人の認否を明らかにしていない。 府警によると、会社役員の男と女はともに不動産業や食品の輸出入業を手がける企業の代表を務めている。アルバイトの男が仲介役になって依頼人から日本円を受け取り、会社役員の男の指示を受けた女が、自身の口座から依頼人の指定口座に人民元を振り込む手口を重ねていたという。 会社役員の男と女は受け取った日本円を、京都市内の不動産購入や自身の会社の運転資金に充てていた。府警は、不動産購入などに使う日本円を求めていた会社役員の男らと、中国の厳しい国際送金規制をかいくぐる方法を求めていた依頼人の利害が一致し、会社役員の男が23年5月〜24年3月の間に総額約6億円の換金を行っていたとみている。