熊本県内の高校生に闇バイトの勧誘をしたとして起訴された男が、振り込め詐欺の受け子を大阪に派遣したとして再逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、熊本市中央区中央街の自営業・大塚藍希(おおつか あいき)容疑者(24)です。 大塚容疑者は去年9月、他の人物と共謀して大阪府八尾市(やおし)に住む81歳の女性に電話をかけ、おいを装って「会社の金を使い込んだ。弁償しないと逮捕されてしまう」などと言って、810万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、大塚容疑者は、熊本県内の19歳の男に対し、匿名性の高いSNSを通じて「掛け子グループの指示に従え」などとメッセージを送信。19歳の男はこのメッセージなどを基に、弁護士の秘書を装って81歳の女性から現金を受け取りました。 一連の捜査の中で、関係者のスマートフォンや取り調べから、大塚容疑者の関与が浮上したということです。 大塚容疑者は去年10月、熊本県内の16歳の少年に「県外に出て上の指示通りに動くだけで40万円もらえるよ」などとSNSでメッセージを送らせ、受け子に勧誘したとして、去年12月に職業安定法違反の疑いで逮捕・起訴されています。 警察は「捜査に支障がある」として大塚容疑者の認否を明らかにしていません。