米ニューヨーク市で移民当局職員が発砲、男性が負傷

サクシ・ヴェンカトラマン(米ニューヨーク)米ニューヨーク市ブロンクスで8日、移民税関捜査局(ICE)の職員が男性に発砲し、けがを負わせた。ICEを所管する国土安全保障省(DHS)は、ICE職員が「犯罪を犯した不法滞在者を逮捕しようと(中略)対象を絞った取り締まり」を実施中、「自らの武器で発砲した」とする声明を発表した。撃たれた男性は生存しており、地元の病院に入院しているという。ニューヨークのゾーラン・マムダニ市長は、「とんでもなく、信じられないほど深刻な状況」だと批判。「初期の報告では、職員らは車に乗っていた男性と5歳の子どもを取り囲み、複数回発砲した。子どもには身体的な外傷はなかったとみられる」と述べた。BBCは、マムダニ氏の発言について、DHSにコメントを求めている。ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は8日夜遅く、この発砲事件についてドナルド・トランプ大統領と話したと説明。「ニューヨーク住民を代表し、憤り」を伝えたと述べた。また、「事実を明らかにし、真相を解明するため、発砲時の(職員の)ボディーカメラ映像を公開するよう要請した」とした。トランプ氏はこの事件について、まだ公にコメントを出していない。撃たれた男性について、当局は氏名を公表していない。DHSによると、この男性はドミニカ共和国出身で、「過去に重窃盗罪で有罪判決を受け、暴行、強盗、麻薬所持、武器所持で複数回逮捕されている」という。2023年12月にニューヨークで警官に逮捕され、「数日後に」釈放された。米司法省が国際犯罪グループだとしている「トリニタリオス」と関係があるという。マムダニ市長は、市内でのICEの取り締まりを中止するよう、トランプ氏に要請すると述べた。市長は8日夜、「ICE職員が私たちのコミュニティーを恐怖に陥れるのを、私は黙って見過ごしはしない」とXに書き込んだ。野党・民主党の牙城となっているニューヨーク市は、連邦当局による移民関連の法執行に市の警官が協力することを禁じている、数少ない都市の一つ。発砲があった現場では8日夜、抗議者らが集まり、「正義が必要だ」、「ICEは今すぐ街から出て行け」などと声を上げた。ICE職員が関わった、世間で大きく注目された発砲事件は今年、何件か発生している。1月にミネアポリスであった事件では、ルネー・グッドさんが殺されている。(英語記事 ICE agent shoots man in New York City)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加