犬猫へ無免許注射「コスト削減したかった」 ペット会社幹部供述

獣医師免許を持たないペットショップ従業員が動物に注射をしたとされる獣医師法違反事件で、逮捕されたペットショップ運営会社「Aペット」(本社・堺市)幹部の一人が、逮捕前の調べに「コストを削減したかった」と動機を説明していたことが、捜査関係者への取材で判明した。大阪府警は、無免許診療の背景に過剰な運営コストカットがあったとみて調べている。 逮捕されたのは、Aペット代表の天見恭之(ちかつな)容疑者(42)ら幹部4人。2025年1月~26年1月、運営するペットショップ4店舗で、獣医師免許を持たない従業員が販売用の犬や猫9匹に医薬品を注射した疑いがある。 府警生活環境課によると、9匹のうち7匹は投与後に死んだという。注射されたのは「インターキャット」という感染症治療薬で、獣医師の診察が必要な要指示医薬品だった。 府警が3月にAペットの関係先を家宅捜索したところ、投薬マニュアルが見つかった。逮捕された幹部の一人は、逮捕前の任意の聴取に「獣医師に診せるコストを削減したかった」と供述したという。病気になった動物を受診させる費用や送迎の手間を省く狙いがあったとみられる。 獣医師が診察することなく店内で従業員が注射していた疑いがあり、府警は会社ぐるみの無免許診療が常態的に行われていたとみて捜査している。 事件を巡っては、Aペット側に動物用医薬品を無許可で販売したとして、獣医師の埜田(のだ)博実容疑者(78)ら2人も医薬品医療機器法違反容疑で逮捕された。ノミ予防薬など計77点を販売し、約9万5000円の利益を得た疑いが持たれている。 府警は15日、天見容疑者や埜田容疑者ら6人を送検した。【松原隼斗】

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