義母への日常的暴行で殺害、26歳の男に懲役45年…韓国地裁「未必の故意」認定

【10月17日 KOREA WAVE】義母を経済的に利用し、日常的な暴行の末に死亡させたとして、尊属殺人などの罪に問われたチョ・ジェボク被告(26)に対する判決公判が15日開かれ、大邱地裁は懲役45年を宣告し、位置追跡用の電子足輪を30年間装着するよう命じた。チョ被告は3月17日夜、大邱市中区の自宅で義母に約10時間にわたって殴る蹴るなどの暴行を加えて死亡させ、遺体をスーツケースに入れ、妻と共に同市北区の七星夜市近くの新川沿いに遺棄したとして起訴された。被告は暴行を認める一方、「殺すつもりはなかった」と主張した。しかし裁判部は、死亡する可能性を認識しながら暴行を続けたとして、殺人の未必の故意を認定した。犯行を目撃した妻の証言も具体的で一貫しており、司法解剖の結果とおおむね一致すると判断した。判決によると、被告は義母を同一世帯の構成員として登録し、3人世帯分の生活保護費を受給していた。義母名義の保険を解約しようとしたほか、義母名義で携帯電話を契約して少額決済を利用するなど、経済的に利用していた。「金を用意しなければ殺す」と脅すこともあった。関節の状態が悪く、歩行が不自由な義母を自宅へ連れてくる際には、5時間も歩かせたという。その後も、片付けが不十分だとか、皿洗いで音を立てたといった理由で、ほぼ毎日暴行した。被告は義母の糖尿病の薬を捨て、掃除機のパイプで繰り返し全身を殴った。義母の健康状態は急速に悪化し、死亡直前には一人でトイレに行くことも難しくなっていた。死亡当日、義母が食事中にご飯をこぼすと、被告は頬や脇腹を殴り、腕で首を締め付けた。意識が薄れても暴行をやめず、妻が救急車を呼ぼうとすると「病院へ連れていけば、誰に殴られたか聞かれる」と制止した。妻は法廷で「母が亡くなった日は、普段と違って掃除機のパイプで力いっぱい殴った。殺すような勢いだった」と証言した。司法解剖では頭や顔、体に多数の損傷があり、肋骨と骨盤の複数箇所の骨折、腎臓の出血などが確認された。裁判部は、犯行の経緯や凶器、暴行の方法と反復性、義母の健康状態、被告の言動を総合し、未必の殺意があったと判断した。義母と妻に対する監禁の罪も認めた。被告は2人の外出を制限し、室内のカメラで生活を監視。繰り返す暴行と脅迫によって、逃げようとする意欲まで失わせたとした。妻が被告に両手でくしを差し出したり、被告が降りるまでエレベーターの扉を押さえたりしていたことから、裁判部は「通常の夫婦ではなく、主人と奴隷に近い関係だった」と指摘した。さらに、妻は恐怖と無力感から母親への暴行に抵抗できず、死後には被告の指示で遺体をスーツケースに入れさせられたと認定。「唯一の家族である母親が物のように運び出される姿を見た妻の喪失感と精神的苦痛は、言葉では表し難い」と述べた。(c)KOREA WAVE/AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加