剣道の最高段位とされ、合格率が1%未満ともいわれる「八段」。この難関を突破した剣士が長崎県警にいます。警察学校で教官を務める小野田稔秀さん(49)です。八段の審査では、技術だけでなく竹刀を構えた時の“風格”なども求められます。小野田さんは3回目の挑戦で合格を果たしました。長崎県警の警察官で剣道八段に昇段したのは3人目です。最高段位への昇段と、日頃から後進の育成に励む姿が評価され、県警の本部長賞が授与されました。■審査で求められる「風格」小野田さんは、剣道についてこう語ります。「剣道は自分の人間性を作るうえでものすごく重要なことで、今の私があるのも剣道のおかげかなって思ってます。」剣道八段の審査を受けるには、満46歳以上で、七段取得後10年以上の修業が必要です。勝負に強いだけでなく、竹刀を構えた時の「風格」や「気品」も求められます。「七段を取った時から、次八段に合格するために頑張りたいなという意識がありました。自分の作った剣道じゃなくて、自分の修業した成果を審査員の先生に見てもらうって気持ちで臨まないといけなかったなと思います。」ともに稽古に励む後輩剣士も、小野田さんの技術に刺激を受けています。教え子・東准暉さん:「(試合中)この打ち弱いなとか体力が減ってきたなっていうのを感じない、最後まで最初と同じようなベストな面を打ち続けているところが自分たちとは違うすごいところだなと思いました。」教え子・古賀竜稀さん:「足さばきもとても早くてしっかり打つ準備ができている足があったので、そういうところを見習いたいなって思ってます。」■4歳で剣道を始め、稽古を重ねて45年長崎市出身の小野田さんが初めて竹刀を握ったのは4歳の時。警察官だった父に道場へ連れて行かれたことがきっかけでした。中学・高校時代は、剣道の強豪・長崎南山で腕を磨きました。高校時代や県警に入ってからも、団体で日本一に輝くなど、実績を重ねてきました。社会人では国体でも日本一になっています。