沖縄県宜野湾市のアパートで女性(23)が刺殺された事件で、沖縄県警は29日、殺人容疑で逮捕された元交際相手で同市に住む風俗店従業員、中村響容疑者(25)をストーカー規制法違反の疑いで那覇地検に追送検した。地検は同日、殺人と銃刀法違反の罪で中村容疑者を起訴した。 追送検容疑は9月16~30日、女性を見張ったり待ち伏せたりした他、位置情報を特定できる「紛失防止タグ」を女性の車に承諾を得ずに付けたとしている。 県警によると、中村被告は女性の行動を確認するため、9月18日に車の外部にタグを取り付けた。女性は20日、タグに気付き、県警宜野湾署に相談。捜査のため署でタグを保管したところ、中村被告は位置情報を通じてタグが警察署にあると知り、20日夜にペアリングを解除した。県警は29日にタグと中村被告を関連付ける情報を入手したが、翌30日に女性は殺害された。 女性は2025年末にも署に「別れた彼氏からの電話やLINE(ライン)をやめさせてほしい」と相談していた。県警はストーカー規制法に基づき、つきまとい行為などの禁止命令を出したが、その後は中村被告に連絡していなかった。 県警の石川栄一郎・人身安全対策課長は「被害者の意向を踏まえた措置を講じてきたが、結果的には、捜査の過程で、相談対応の中で警察が把握できなかった容疑者の行動が判明し、被害者の思いや感情などをくみ取れなかった部分もあった。今後の同種事案への相談対応は、より慎重に判断していく」とするコメントを出した。【喜屋武真之介】