虚偽情報でガス勧誘疑い 焼津の業者など書類送検 静岡県警

プロパンガスの訪問営業で契約中のガス会社が撤退するといった虚偽の情報を伝えて不正な契約の切り替えを行ったとして、ガスなどの営業代行事業「Dear」(東京都)の当時の代表や従業員ら4人が特別商取引法違反の疑いで逮捕された事件で、富士宮署と静岡県警生活保安課は22日、Dearと営業を委託した「ハローG」(焼津市)の2社を同法違反の疑いで静岡地検富士支部に書類送致した。県警はDearの勧誘実態とハローGの関与の仕方を詳しく調べている。 関係者によると、2社は2020年ごろから営業の委託契約を交わしていて、県東部を中心に約1600件の成約があったという。Dearは富士市に「東海オフィス」を構えて訪問営業を展開していたとみられる。 4人の逮捕容疑は共謀して24年4月上旬、富士宮市の80代夫婦に対し、従前から契約していた会社が撤退するとのうそをつき、ハローGに契約を切り替えさせた疑いと、不備のある書面を交付した上、売買契約解除(クーリングオフ)に関する説明もしなかった疑い。富士宮署などは22日、4人を同法違反の疑いで地検同支部に送致した。 ハローGは取材に対し「答えられない」とした。

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