コロナ禍を経て、巨額赤字を抱えた病院の姿が露呈しつつある。『週刊東洋経済』2月8日号の第1特集は「病院 大淘汰」だ。閉院が相次ぐ都市部や地方の実態に加えて、改革が成功し高成長を遂げた病院の実例など、医療の現場の今に迫る。 「女帝」といわれた、東京女子医科大学の岩本絹子・元理事長(2024年8月に理事長解任)は、1月13日に背任容疑で警視庁に逮捕された。新校舎建設に際し、業務実態がないにもかかわらず1級建築士に高額な報酬を支払い、大学に損害を与えた疑いだ。不正な報酬の中から、資金の還流を受けていたとみられる。