2024年11月徳之島の伊仙町で保育士の女性が殺害され、県内に住む男子高校生(18)が殺人などの疑いで逮捕された事件です。これまでに現場が荒らされたような跡や盗まれた物は確認されておらず、警察は男子高校生が強盗の目的ではなく住宅に侵入し、犯行に及んだとみて捜査しています。 殺人などの疑いで1日逮捕されたのは県内に住む男子高校生(18)です。 警察によりますと男子高校生は、2024年11月20日の夕方ごろ、伊仙町佐弁の住宅に侵入しこの家に住む保育士の菊池房子さん(55)を刃物のようなもので刺すなどして殺害した疑いが持たれています。 菊池さんの上半身には鋭利なものによる複数の傷があり、死因は出血性ショックでした。 警察は事件発生から2日後に殺人事件と断定し捜査本部を設置。これまでに延べ約2500人の捜査員を動員し捜査を進めていました。 事件から2か月以上が経過しての高校生の逮捕。 現場近くの住民からは驚きと安堵の声が聞かれました。 (近隣住民) 「毎日そこを通るたび、早く犯人が見つかってほしいなって思っていた。ほっとしました」 (近隣住民) 「彼女は高校生に恨まれるような人ではない。大きな声で怒鳴るとかも全くしないし本当にどういう接点があったのかなと思うだけ」 男子高校生は「包丁で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めていて、凶器と思われる刃物も押収されています。 現場の住宅は荒らされたような跡はなく盗まれた物も確認されていないということです。警察は、男子高校生が強盗の目的ではなく、単独で住宅に侵入し犯行に及んだとみて動機などを調べています。 また、警察は男子高校生の身柄を3日までに鹿児島地検に送ったということです。