アメリカのトランプ大統領は、6日、イスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を出したICC(国際刑事裁判所)の職員などに制裁を課す大統領令に署名しました。 大統領令では、「ICCはガザでの戦闘を巡り、正当な根拠もなく、イスラエルのネタニヤフ首相やガラント前国防相らを標的とした逮捕状を出し、権限を乱用している」と訴えました。 さらに「アメリカとイスラエルはICCに加盟しておらず、ICCは管轄権もない。この悪質な行為はアメリカやイスラエルを含む同盟国の外交政策を損なうことにつながりかねない」と指摘しました。 大統領令では、「捜査に関わった責任者の資産の凍結やアメリカへの入国を禁止する措置をとる」としています。 これを受けてICCはコメントを発表し、「独立かつ公平な司法活動を妨害しようとする行政命令を発令した」と非難しました。 その上で「ICCが管轄するあらゆる事案において、世界中で残虐行為の犠牲となった何百万人もの罪のない人々に正義と希望を提供し続ける」とコメントしました。