届け出をせず有償でインターネット接続事業を営んだり、SNSでうその投資話を持ち掛け70代女性から現金をだまし取ったりしたなどの疑いで2月12日までに中国籍の男ら合わせて3人が逮捕されました。 電気通信事業法違反と詐欺の疑いで逮捕されたのは、いずれも中国籍で愛知県名古屋市守山区の無職の男(28)と神奈川県横浜市戸塚区の会社員の男(46)です。 警察によりますと、中国籍の男2人は何者かと共謀し、2023年9月頃から2024年9月11日までの間、総務大臣への届け出をせず神奈川県の中国籍の男の住宅に中継サーバーを設置してインターネット回線を確保し、有償で国内外の不特定多数の利用者に通信を接続させて電気通信業を営んだ疑いが持たれています。 警察によりますと、愛知県の中国籍の男は月に20万円の収入があったとみられています。 警察は、静岡県藤枝市で被害があったSNS型ロマンス詐欺の捜査をしていたところ、違法に回線を有償で提供している中国籍の男2人を特定し、2025年1月23日に逮捕しました。その後の捜査で、中国籍の男2人が何者かと共謀し2024年1月、京都市城陽市の70代の女性にSNSでうその投資話を持ち掛け、同年2月に現金50万円をだまし取った疑いがあることも分かり、2025年2月12日に2人を詐欺の疑いでも逮捕しました。 警察が男らがだまし取った50万円の口座を調べたところ、沖縄県宜野湾市の建設業の男(29)が2024年2月上旬に口座から現金を引き出すための情報を別の人物に提供した疑いがあることもわかり、警察は2025年2月12日、この男を犯罪収益の移転防止法違反の疑いで逮捕しました。 警察は他にもかかわっている人物や、余罪がある可能性もあると見て、事件の全容の解明を続けています。