10日午後、愛知・名古屋市緑区にあるマンションで、60代の夫婦が死亡しているのが見つかり、同居する息子が逮捕された事件で、息子が、「死のうとしたが、死にきれなかった」と供述していることがわかりました。 12日朝に送検された無職の喜多圭介容疑者は、今月9日ごろ、緑区亀が洞のマンションで、同居する母親の由美子さんの頭などを複数回殴り、殺害した疑いがもたれています。 調べに対し、「殺意はありません」と、容疑を一部否認していますが、「自分でためたお金を母に使い込まれて腹が立った」と供述しています。 喜多容疑者の両腕には、刃物によるものとみられる切り傷があり、捜査関係者によりますと、喜多容疑者が、「死のうとしたが、死にきれなかった」と話していることが、新たにわかりました。 警察は、喜多容疑者が、父親の禎則さんへの殺害にも関与したとみて、調べを進めています。