ドイツ・ベルリンで観光客が刃物で刺されたテロ事件で、捜査当局は逮捕された容疑者の男が19歳のシリア難民で、ユダヤ人殺害を数週間前から計画していたと明らかにしました。 21日午後6時ごろ、ベルリン中心部にある第二次世界大戦中に虐殺されたユダヤ人を悼む「ホロコースト記念碑」で、スペインから来た30歳の観光客の男性が男に刃物で刺され重傷を負いました。刺した男は犯行後、現場から逃走していましたが、約3時間後、近くで手に血痕がついた男が逮捕されました。 現地警察によりますと、男はシリア出身の19歳で、2023年、「保護者のいない未成年の難民」として亡命を申請していました。また、男は数週間前からユダヤ人を殺害する計画を立てていて、逮捕時にはコーランや凶器とみられる刃物などを所持していたということです。 ドイツでは23日に総選挙が行われますが、テロ事件が相次ぐなか移民政策が最大の争点の一つになっています。(ANNニュース)