キャプテン・コリアが第2次トランプ政権関係者?…「選管委フェイクニュース」の顛末(1)

昨年12月3日の戒厳当日に選挙管理委員会の研修院で中国人スパイ90人ほどが逮捕されたというフェイクニュースを拡散した右派性向メディアの後続記事のあちこちに「キャプテン・コリア」ことアン某氏(42)がいわゆる取材源として関与していたことが明らかになった。彼は記事で第2次トランプ政権関係者を装って登場したりもした。キャプテン・アメリカの服を着てユーチューバーとしても活動したアン氏は在韓中国大使館乱入企図と警察署器物破損などの容疑で22日に拘束された。 中央日報が23日に入手したスカイデイリーのA記者とアン氏の間の130分ほどの通話録音ファイルにはこうした状況が含まれていた。A記者は先月16日に「選挙研修院中国人スパイ99人逮捕、在日米軍基地に強制連行」などフェイクニュースを報道した容疑で4日に警察で被疑者として取り調べを受けた。アン氏は先月17日と18日、今月9日と16日にA記者との通話で「米中央情報局(CIA)、イスラエル情報特殊作戦局(モサド)、米軍などに従事した」と主張し、関連後続報道4件に関与したことがわかった。 スカイデイリーは先月18日に「選挙研修院で逮捕の中国スパイ集団による国内世論操作関与」と題する記事で、「トランプ大統領が弾劾反対集会を肯定評価している」と報道した。A記者は「第2次トランプ政権関係者と通話した」とし、「多くの人が集まるのに平和的に集会を開催し、太極旗と星条旗が登場して韓米間の強固な友情を願う祭りの場になっていることに対しトランプ大統領は米国の友人が多いと受け止めている」と引用した。だがこの記事は前日にアン氏が電話で言及した文章をほとんどそのまま書き写したものとわかった。報道後にA記者はアン氏に「しっかり口をつぐんだね」と話したりもした。この記事で韓国世論操作関与状況として提示された「中国のAIプロジェクト木人」もアン氏が提案したことが明らかになった。 先月20日に報道された「米強制連行の中国スパイ、韓国の失業手当て受けた」という記事もアン氏がアイデアを提供したことがわかった。A記者は記事で「中国人スパイが外国人研修生と身分を装って韓国に滞在する間、一部が業務から除外された後に失業手当てを受けた。文在寅(ムン・ジェイン)政権の中国親和政策により堂々と韓国政府からの恩恵を受けた」と報道した。報道2日前に電話でアン氏が「韓国政府でスパイ集団を作った。6カ月単位で研修生を演じて失業手当てを受けながらスパイした。華僑もいる。国民の血税で作った、文在寅政権が作ったという形で(書け)」と話した内容を記事化したのだ。

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