札幌市厚別区に住むアルバイト従業員の男(65)が2月25日、以前代表取締役を務めていた会社の口座から約900万円を横領したとして逮捕されました。 男は2021年6月からの約7か月間、大阪市や札幌市のATMなど、二十数か所で現金を50回以上引き出した、業務上横領の疑いがもたれています。 会社は札幌市に事業所があり、医療用装具の開発や販売などを手がけています。 警察によりますと、男は大阪の営業所に常駐しながら、札幌と往き来していました。株主が不正流用に気づき調査すると、使途不明金や不正な借り入れが見つかりました。 男は2022年2月14日に代表取締役を解任され、会社が1か月後、代理人の弁護士をたて、警察署へ告訴状を提出していました。男はことし2月5日、約180万円を横領した疑いで逮捕されていて、被害額は1000万円を超えます。 調べに、男は「遊ぶ金や生活費が欲しかった」と容疑を認めています。横領した金は競馬やギャンブル、交際相手への飲食代金に使っていたとみられています。