訪日客らを相手に女性が売春する場所を提供したとして、警視庁が今月摘発した東京・歌舞伎町のメンズエステ2店舗に令和3年以降、のべ約9万6千人が来店し、約11億円を売り上げていたとみられることが26日、同庁への取材で分かった。店は「日本人の女の子と安く性交できる」として営業、客の大半が外国人客だったとされる。警視庁保安課は売春防止法違反(場所提供)の疑いで、店の経営者の男を再逮捕した。 24日に再逮捕されたのは、東京・歌舞伎町のメンズエステ「SPARAKU」「SPARAKU AROMA ROMANCE」経営、須藤一樹被告(54)=同法違反罪で起訴。容疑を認めている。同課によると、須藤容疑者が大久保公園で客待ちをしている女性に声をかけ、店に宿泊させて働かせるなどしていた。 再逮捕容疑は6年11月~7年2月、店の20代女性従業員3人がマレーシア国籍の男性客ら3人を相手に売春する場所を提供したとしている。 また、同課は、店が売春店であることを知りながら須藤容疑者に約920万円の資金を提供したとして、前経営者の広告代理店社長、新庄祖栄容疑者(42)=横浜市鶴見区尻手=を同法違反(資金提供)容疑で逮捕した。容疑を否認している。