薬物乱用防ぐ立場の市教委課長、覚醒剤所持容疑で逮捕 注射器も押収

自宅で覚醒剤を所持したとして、愛知県警愛知署は26日、津市教育委員会教育研究支援課長の伊東和彦容疑者(52)=津市野田=を覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 署によると、伊東容疑者は26日午前8時10分ごろ、覚醒剤若干量を所持した疑いがある。 署によると、伊東容疑者の知人から情報があり、26日に家宅捜索したところ、ベッドのマットレスの下からポーチに入れた覚醒剤が見つかったという。他にも注射器数百本や覚醒剤とみられる結晶も押収した。県警は入手経路や所持の目的などを詳しく調べる。 市教委によると、伊東容疑者は1996年4月に三重県教育委員会に採用され、桑名市や津市の小学校教諭などを経て、2017年4月~22年3月まで津市教委教育研究支援課の副主幹兼指導主事、22年4月~24年3月には津市の小学校教頭などを歴任した。24年4月から津市教委教育研究支援課長を務める。 伊東容疑者は教員に授業の仕方を教え、子どもの薬物乱用防止を含めた生徒指導などをする立場にある。 森昌彦・津市教育長は26日の記者会見で、「薬物乱用防止などを教職員を通してしっかり子どもたちに教えていく指導的立場の支援課課長が、こういうことをしてしまったことについて申し訳ないしかない」と謝罪した。 市教委は27日、臨時の校長会を開き、改めて覚醒剤の乱用防止や服務規律の注意喚起をする。(松本敏博、小林裕子)

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