「すれ違うたび会釈を…」 周辺住民驚き 大阪・八尾の死体遺棄

子どもの遺体をコンクリートに詰めて遺棄したとして、大阪府警八尾署は1日、大阪市平野区の無職、飯森憲幸容疑者(41)を死体遺棄容疑で逮捕した。容疑を認め、「遺体は引き取った姉の娘で、7歳くらいだ」と説明。捜査関係者によると、容疑者はこの女児に暴行を加えたとも話しているという。署は遺体の身元を確認するとともに、遺体で見つかった子どもが死亡した経緯を調べる。 子どもの遺体が放置されていたのは、飯森容疑者の実父が住んでいた平屋建て集合住宅の一室だった。遺体について容疑者は姉の娘だと大阪府警に説明しており、近隣住民らは「容疑者の家族に何があったのか」と、こわ張った表情で話した。 近くに住む80代の女性によると、2024年夏ごろに中年の男女2人が訪れ、遺体が見つかった部屋について「父が1人で住みます。自炊もできますから」などとあいさつされた。別の住民は年明けごろ、複数人が家財道具などを運び出すのを目撃。以降は部屋に誰も住んでいない様子だったという。 住民の一人は2月28日に室内に慌ただしく出入りする複数の警察官を見たといい、容疑者の逮捕を知って「何かあったのかと思っていたが、こんな事件が近所で起きるなんて」と驚いていた。 飯森容疑者が住む大阪市平野区の市営住宅の住民は、容疑者とみられる男性と廊下ですれ違うたびに会釈されたという。この住民は「子どもの姿を見たこともなく、事件で逮捕されるような人だとも思わなかった」と戸惑い気味に語った。【岩本一希、小坂春乃、面川美栄、川地隆史】

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