頭部負傷のパレスFWに対し「死んでしまえ」チャントも…ミルウォールへの処分はなし?一方で同性愛侮辱チャントも確認か

クリスタル・パレスと対戦したミルウォールに対する処分の可能性について、『The Athletic』が分析している。 1日に行われたFAカップ5回戦で、ミルウォールに3-1で勝利したクリスタル・パレス。しかしこの試合の6分、ボールを追いかけたマテタの頭に飛び出したミルウォールGKリアム・ロバーツの足が直撃。VARレビューの結果ロバーツは一発退場となったが、マテタも酸素を吸入しながらピッチを後にし、そのまま病院へ運ばれている。 するとこのシーンの後、一部のミルウォールファンからは「死んでしまえ」というチャントが発生。主審がVARの助言を受けるまでレッドカードを提示しなかったことも含め、現地では物議を醸している。 しかし、このファンのチャントに対する処分はないという。『The Athletic』は、このチャント自体がFA(イングランドサッカー協会)の規則に違反した可能性は低いと指摘。またイングランドでは、負傷して倒れた選手に対して今回のチャントが歌われることは「珍しくない」としている。 一方で、一部ファンがクリスタル・パレスDFベン・チルウェルに対して向けたチャントは処分の対象になる可能性があるとのこと。チェルシーからレンタル加入中の27歳DFに対し、ミルウォールのスタンドからは「チェルシーのレントボーイ」とのチャントが発生している。そして、FAは「レントボーイ」という言葉が同性愛者に対する侮辱であるとして、2023年1月に処罰対象チャントのリストに加えているという。このチャントが確認された場合、所属クラブとファン本人に対して懲戒処分が下される可能性があるようだ。 なおロンドン警視庁は、「スタジアム内での複数の事件を確認しており、中には相手ファンのエリアに侵入した報告もある。すでに3人が逮捕されており、今後クラブやFAと連絡を取る予定だ」と発表している。

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