「尹奉吉追悼館反対」右翼団体メンバーが民団の建物に突進

日本の右翼団体のメンバーが車で在日本大韓民国民団(民団)石川県地方本部に向かって突進する事件が起きた。 民団石川県地方本部の関係者は3日、ハンギョレに「2日に日本の右翼団体に所属する男性が車で民団の建物の1階に突進する事件が起きた」と明らかにした。現地メディアの報道などを総合すると、ゴトウケンジと名乗る50代の男性の運転する車が2日午前9時3分、金沢駅近くの民団の建物の外壁に激突して止まった。幸い建物の中には人がおらず人命被害はなかったが、建物の駐車場施設の一部が破損した。 事件を目撃した住民からの通報を受け、金沢東警察署が近隣の防犯カメラ(CCTV)の映像で容疑を確認し、この男性を威力業務妨害の疑いで逮捕した。現地メディアによると、この男性は「自分がやった」と述べて容疑を認めている。事件時に男性が乗っていた車には、所属する右翼団体の名前とともに軍国主義の象徴である旭日旗などがあった。 石川県金沢市は、日帝強占期に中国の上海での爆弾義挙後、日本軍に処刑された尹奉吉(ユン・ボンギル)義士の殉国記念碑と暗葬之跡碑(墓碑)のある地だ。そのため、かねてから日本の右翼団体が民団本部などを標的として大小の示威行為をおこなってきた。しかし、石川県民団の建物に対して物理的な攻撃が加えられたのは今回が初めてだという。 同地域では今年1月、尹義士の追悼活動をおこなってきた韓日の一部の人々が金沢駅のそばでの「尹奉吉義士追悼案内館」建設を推進することが報じられたことで、極右団体の活動が激しくなっている。この日、民団本部に車を突進させた男性も、「尹奉吉追悼案内館」の推進に不満を抱いて犯行に及んだという。日本の極右勢力は過去にも、他地域の民団本部などを標的として在日同胞を攻撃している。2021年の7月には民団愛知県本部で、同8月には京都のウトロ地区でそれぞれ放火事件があった。同年12月には民団大阪の枚岡支部の事務所1階にハンマーが投げ込まれている。 東京/ホン・ソクジェ特派員 (お問い合わせ [email protected] )

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