尹氏弾劾審判の宣告当日は「最悪の状況を念頭に」 棒・カプサイシン使用も=韓国警察

【ソウル聯合ニュース】韓国警察庁で庁長の職務を代行する李鎬永(イ・ホヨン)次長は4日の記者会見で、憲法裁判所が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を罷免するかどうかの判断を下す当日に警察力を総動員し、物理的な衝突を防ぐ方針を明らかにした。 憲法裁は今月中旬にも決定を言い渡す見通しだ。 李氏は「最悪の状況を念頭に置いて計画を立てている」と説明。「過去のような事例が発生しないようにし、賛否双方の物理的な衝突も遮断する」とし、焼身自殺を図ったり憲法裁に乱入して暴力行為を起こしたりする可能性に備えていると強調した。 ソウル地方警察庁が要請した最高レベルの非常令「甲号非常」の発令については、「まだ決定していないが、前向きに検討しており、全国的に(集会やデモが)広がれば地方でも同じ措置を取ると思う」と述べた。 また、1月中旬にソウル西部地裁が尹大統領の逮捕状を発付したことを受け、尹大統領の支持者らが同地裁に乱入し、暴動を起こしたような事態が発生し得る場合は棒やトウガラシの辛味成分である「カプサイシン」などの使用を認める考えを示した。 警察はソウル西部地裁での暴動事件に関し、137人を捜査している。このうち87人は逮捕され、79人が送検された。

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