元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授(41)が6日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、日本のダンスボーカルグループの元メンバーが香港で逮捕されたと報じられたことについて法的な見解を示した。 ネットメディア「香港01」など複数の香港メディアは5日、女性にわいせつな行為をしたとして、香港警察が日本の男性グループ「ONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)」のメンバーだった上村謙信容疑者(25)を逮捕したと伝えた。報道によると上村容疑者は、1日に香港でファンミーティングを行った後、打ち上げの席で通訳の女性にわいせつな行為をした疑いが持たれている。同グループは4日、公式サイトで、重大なコンプライアンス違反を理由に上村容疑者の脱退と契約解除を発表した。 海外での犯罪について、国際弁護士資格も持つ山口氏は「刑法は基本的に属地主義なので、その国の法律が適用されることになります」と解説。「基本的には香港で逮捕されて、香港で起訴か不起訴の判断をされて、起訴になった場合は現地で裁判、収容も現地の刑務所という可能性が非常に高い」とし、「仮に不起訴になった場合は、強制退去手続きに入っていくのかなと思います」と付け加えた。 量刑についても説明した。「香港にも同様の刑事罰があると思いますし、日本とも法定刑は同じくらいのようですが、場合によっては、事案によっては、海外で麻薬を所持していて、日本よりもずっと重い刑が科されることがあります」。その場合、「香港の領事館経由で一定の働きかけができるんでしょうが、決定権は現地の司法にあるというのが原則だと思います」とした。