去年11月、男性から奪った乗用車の車内で「ぶっ殺すぞ」「迷惑料として1億円払わんか」などと脅迫し、男性の顔面などを殴り、鼻骨や歯などを折った疑いで、27歳と24歳の男2人が逮捕されました。 警察は男2人の認否を明らかにしていません。 強盗傷人の疑いで8日に通常逮捕されたのは、住居不詳・自称建設作業員の福原捺希容疑者（27）と住居不定・自称無職の古川仁容疑者（24）です。 （※福原の「原」は「ノ」がない異字体） 警察によりますと福原容疑者と古川容疑者は共謀の上、去年11月7日午後1時半頃、男性（20代）と男性の知人2人を福岡県三潴郡の店舗駐車場に呼び出しました。 4人は被害男性の知人が運転する車で、男性の自宅まで行き、男性の自宅に停めてあった乗用車を奪って、佐賀市嘉瀬町中原にある家屋まで連れて行きました。 その移動中の車内で福原容疑者と古川容疑者は午後5時ごろまで男性に対し、「ふざけんな、こら」「ぶっ殺すぞ」「迷惑料として1億円払わんかい」「金はどうにかして絶対準備せろよ」などと脅迫し、男性の顔面や頭などを拳で複数回殴るなどの暴行を加えたということです。 移動は男性の車と知人男性の車の2台ですが、どちらに誰がどの場所に乗っていたのかについて、警察は明らかにしていません。 男性は鼻骨骨折、顔面打撲傷、両肩打撲傷で2週間の安静が必要なけがをしたほか、歯冠破折による歯髄炎で全治2か月と診断されました。 知人の男性にけがはありませんでした。 男性と知人の男性2人は嘉瀬町の家屋から逃げ出して、途中で民家に立ち寄り助けを求めました。 去年11月7日午後9時50分頃、住人から「見知らぬ2人がやって来て、助けを求めている」と110番通報を受けた警察が被害者などからの届出を受けて捜査したところ、福原容疑者と古川容疑者の犯行が明らかになったため、3月8日午後8時すぎ、2人を逮捕したということです。 警察は容疑者の男2人と男性の間には何らかのトラブルがあったとしつつも、内容については今後の捜査に支障が出るという理由で明らかにしていません。