「トクリュウ」壊滅へ集中作戦 暴力団員ら5人逮捕 因縁付けた暴行容疑と知人を無断で住まわせた詐欺容疑 熊本県警

熊本県警は、二つの事件で暴力団員など合わせて5人を、傷害や詐欺の疑いで逮捕しました。県警は「暴力団が関連するトクリュウグループの壊滅に向けた集中戦略」と位置付けています。 ■「傷害容疑」で3人逮捕 傷害の疑いで逮捕されたのは、熊本市西区春日に住む指定暴力団「道仁会」系組員の松川竜也(まつかわ たつや)容疑者(26)と、熊本市南区田迎(たむかえ)に住む建設業、野上寛斗(のがみ ひろと)容疑者(26)、住所と職業ともに不詳の松田玲慈(まつだ れいじ)容疑者(26)の男3人です。 3人は今年(2025年)1月11日の午前1時ごろ、熊本市中央区花畑町の路上で、熊本市に住む飲食店従業員の20代の男性に対し、顔を殴る蹴るなどの暴行を加え、けがをさせた疑いが持たれています。 警察によりますと、目撃者からの110番通報を受けて警察が駆けつけましたが、3人はすでに現場を立ち去っていて、警察が周辺の防犯カメラの捜査などを進めていました。 けがをした男性は鼻の骨を折るなどの重傷でした。 3人と男性に面識はなく、警察は、同僚などと帰宅中の男性を3人が突然呼び止めて、何らかの因縁を付けてけがを負わせたと見ています。 警察は「捜査に支障がある」として3人の認否を明らかにしていません。 ■「詐欺容疑」で2人逮捕 一方、暴力団組員の知人が住むことを隠して不動産管理会社とアパートの賃貸契約をしたとして、別の男2人も逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団「道仁会」系組員の仲原竜矢(なかはら りゅうや)容疑者(31)と、熊本市中央区九品寺の自営業、野畑響(のばた ひびき)容疑者(27)です。 2人は共謀して、実際は仲原容疑者の知人が住むにも関わらず、それを隠して不動産管理会社と契約を結んだ疑いが持たれています。 警察によりますと、仲原容疑者が野畑容疑者に契約を結ばせてこのアパートに知人を住ませていて、家賃は一度も払われていませんでした。

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