回顧展「描く人、安彦良和」が4月19日、青森県立美術館(青森市安田近野、TEL 017-783-3000)で開催された。(青森経済新聞) 「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインやアニメーションディレクターとして知られる安彦良和さんのカラーイラストや漫画原稿など、50年にわたる活動を1000点以上の作品資料でまとめた同展。アニメ作品の上映やさまざまなトークショーも開催する。 安彦さんは北海道出身で、弘前大学(弘前市)に進学。同大在学中に学生運動に参加し、逮捕されたため除籍処分となった。その後は上京し、虫プロダクションへ入社。フリーランスとなった後は、歴史や神話を題材にした漫画作品も手がけるようになった。 同展は兵庫、島根に続く3カ所目の開催で、青森会場では弘前での安彦さんの活動に関係する資料を追加。表紙イラストを担当したタウン誌「Q都」や弘前大学附属図書館に所蔵されていたという退学処分通知などを展示する。 関連プログラムとして、声優で講談師の麻上洋子さんや監督・プロデューサーの庵野秀明さん、SF作家の高千穂遙さんとのトークショーや劇場版ガンダムの3部作、安彦さんの初監督作品でもある「クラッシャージョウ」の上映会などを行う(申し込みはすでに終了)。 会場では声優で俳優の池田秀一さんの音声ガイドやグッズの販売も行う。会期中に会場限定の新グッズの追加もあるという。 オープニングセレモニーで安彦さんは「第二の故郷・青森で当展を開催できることは光栄。退学処分通知は私自身も初めて見る資料で、青森ならではの特色が多い展示となっている。一人の作家の回顧展として楽しんでいただければ」と話す。 開催時間は9時30分~17時。休館日は4月28日、5月12日、5月26日、6月9日、6月23日。当日券は一般=1,700円、大学生=1,000円、18歳以下は無料。6月29日まで。