アマボクシングで失神ダウン後に死亡、主催者らが逮捕!あまりに”ずさん”な管理体制=ブラジル

ブラジルのアマチュア格闘技イベントで23年10月に行われたボクシングマッチでは、23歳の青年が失神KOされ、2日後に死亡した。 このイベントを主催した地元スポーツ長官を含む数人が起訴され、拘留されたと18日、英『Mirror』紙他メディアが報じている。容疑は過失致死で、青年はマウスピースもヘッドギアも無しに、実力差のある相手と戦わされた結果だった。 イベント名は『UFCジェリ』だが、米国のUFCとは無関係。23年10月8日に、市の公共コートで行われた。 会場は屋外のフットサルコートのような場所で、真ん中にリングよりも狭いマットが置かれ、コートの金網の外から多くの観客が見ている。 件の試合はトーナメントの1回戦として行われたが、現地メディア『Globo』によると「階級の区別が無い」雑なものであった。 また『Mirror』では、相手は死亡した青年より「はるかに強力で実力差のある相手」だったという。 試合は、ガードも低く素人のようなディフェンスの青年が、こちらはガードを高くカウンター待ち気味の相手に攻め込む。 すると、なんと青年の大振りのフックで、相手はスリップ気味にダウンした。 しかし相手は落ち着いて再び待ち構えると、勢いよく右を振り被ってきた青年に、強烈な右カウンター! 青年のアゴが跳ね上がると、ガクリと崩れ、そのまま意識を失った。 病院に運ばれたが2日後、脳死からの心停止により亡くなった。 今回の起訴理由は「全国ボクシング評議会等、公的機関の基準に従わなかったため、選手に致命的な危険をもたらした」というもの。 内容は「無資格の審判」「マウスピースやヘッドギア、リング用保護具などの防具の欠如」「選手間に階級の区別が無いなど過度の暴力の使用」更に「試合前に健康診断を行わなかった」というずさんすぎるものだ。 起訴、拘留された者の中には市のスポーツ長官や書記官も含まれており、自治体絡みのイベントであったようだ。 ネットには「町の喧嘩と同じ」と呆れる声もある。なお、イベントは現在活動していない。

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