神奈川県川崎市で行方不明だった20歳の女性の遺体が見つかった事件で、逮捕された元交際相手の男が去年12月の任意の調べでも女性へのストーカー行為を認めていたことが分かりました。 この事件は、去年12月から行方不明だった岡崎彩咲陽さんの遺体を自宅に遺棄したとして、元交際相手の白井秀征容疑者が逮捕されたものです。 警察は岡崎さんが行方不明になってから白井容疑者に7回にわたって任意で事情を聴いていて、捜査関係者によりますと、白井容疑者は今年3月25日に行われた7回目の任意の調べで「つきまとい」を認めたうえで「別れてから岡崎さんに複数回、会いに行った」という趣旨の話をしていました。 その後の捜査関係者への取材で、白井容疑者が去年12月22日から27日までに4回行われた任意の調べでも「12月中旬に岡崎さんの自宅や勤務先でうろついた」などとストーカー行為を認めていたが新たにわかりました。 白井容疑者が言及した12月中旬は、岡崎さんが警察署に「元交際相手が自宅周辺をウロウロしていて怖い」などと通報した時期と同じだということです。 また去年12月以降、岡崎さんが行方不明になるまで警察は岡崎さん本人や親族からのストーカー被害の相談を把握していましたが、ストーカー規制法にもとづく措置をしなかったことも捜査関係者への取材で新たにわかりました。 警察が白井容疑者の自宅を捜索したのは4月30日でしたが、この間の対応について神奈川県警の捜査幹部は「白井容疑者の証言や岡崎さんや白井容疑者が交際関係にあったかどうか、慎重に裏付ける必要があり時間を要した」としています。