在韓米空軍烏山(オサン)基地で開かれたエアショーで、違法に戦闘機を撮影した台湾国籍の男2人が警察に捕まった。 京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)警察署は12日、台湾国籍の60代と40代の男2人を軍事基地および軍事施設保護法違反容疑で前日緊急逮捕したと明らかにした。2人は10日午前9時ごろ、在韓米空軍烏山基地で開かれ「2025烏山エアショー」で航空機などを違法に撮影した容疑を受けている。 通常のエアショーでは写真撮影そのものは禁止されていないが、米軍は中国人と台湾人など特定国に対しては今回の行事への出入りを禁止していた。2人は3回にわたり入場を試みて制止されたが、韓国人に混ざって入り込んだという。警察は「怪しい撮影者がいる」という通報を受けて出動し2人を検挙した。警察は基礎調査後に事案が大きいと判断し翌日2人を緊急逮捕した。 最近外国人が韓米の主要軍事・情報施設を無断で撮影する事件が相次ぎ発生している。3月21日には10代の中国人2人が水原(スウォン)空軍基地近くで一眼レフカメラと携帯電話を利用して戦闘機などを無断撮影し摘発された。2人はこのほかにも烏山基地をはじめ平沢米軍基地と清州(チョンジュ)空軍基地など軍事施設4カ所、仁川(インチョン)、金浦(キンポ)、済州(チェジュ)の主要国際空港3カ所で離着陸中の戦闘機と管制施設などの写真数千枚を撮ったことがわかった。警察は2人を軍事基地および軍事施設保護法違反で立件し調査中だ。 先月21日には烏山空軍基地近くで無断で写真を撮影していた中国人の親子が摘発されている。ただ警察は彼らに現行法違反事項がないとみて帰宅させた。