トヨタの高級SUV「ランドクルーザー」を盗んだとして、警視庁と群馬県警の合同捜査本部は14日、窃盗の疑いで、いずれもブラジル国籍で群馬県大泉町坂田、職業不詳、タムラ・マルセロ・ミツハル被告(52)=別の窃盗の罪で起訴=を再逮捕し、同町寄木戸、職業不詳、ヒムロ・ビニシウス容疑者(29)を逮捕した。ヒムロ容疑者は容疑を認め、タムラ容疑者は「黙秘します」と供述している。 逮捕、再逮捕容疑は共謀して昨年6月24日午前0時ごろ、群馬県桐生市の駐車場で、同市在住の男性(39)が所有するランドクルーザー(時価約500万円相当)を盗んだとしている。 警視庁捜査3課によると、タムラ容疑者が実行役で、ヒムロ容疑者が犯行現場までの運転や見張りを行っていたという。防犯カメラ画像などの捜査で2人の関与が浮上した。ヒムロ容疑者は「何らかの機械を使った」と供述しており、同課はエンジンを始動させたりする特殊機器「CANインベーダー」を犯行に使用したとみている。 昨年4月以降、関東を中心に1都7県で発生した約60件、被害総額2億1千万円の同車種などトヨタ製の高級車窃盗事件に、タムラ容疑者が中心となった窃盗グループが関与しているとみて、同課は実態解明を進める。