テレビのスーパー戦隊シリーズ「海賊戦隊ゴーカイジャー」や、人気スマートフォンゲーム「あんさんぶるスターズ!」に出演し、詐欺罪で有罪判決を受けた俳優・声優の池田純矢受刑者(31)のX(旧ツイッター)への一連の投稿が波紋を広げている。被害者への謝罪より、「助けてくれる身内がいない」「貯金はゼロ」ー。同情を引くかのような表記が目立つかつての「戦隊ヒーロー」にファンからは疑問の声が上がる。 池田受刑者は男性からキャッシュカードをだまし取ったとして昨年10月、詐欺容疑で逮捕。特殊詐欺の受け子だったが、警察官を装っていた。翌11月にはカードを利用して被害者男性の口座から現金を引き出したとして窃盗容疑で再逮捕された。 最初の逮捕から約1年。池田受刑者は今月12日、Xに「今でもファンでいてくれる貴方(あなた)へ」と題して直筆とみられる手紙を投稿した。 「多大なる心配をかけた」と謝罪した対象はあくまでもファンのみ。詐欺被害者や所属していた事務所などの関係者に対しては「この場を借りて謝罪することは適当ではない」とした。 続けて「図々しくも」と前置きしたうえで、自身の状況について「天涯孤独」「頼れる親類、身内がいない」「ホームレスの身」などと説明し「この1年、孤独と戦ってきた」と述懐。ファンには手紙を書くように要望した。 こうした手紙の内容にファンからは疑問視する声が上がる。そんな中、池田受刑者は22日、新たな直筆手紙をXにアップ。12日の投稿に対する否定的な意見が届いたと前置きししつつ「炎上なんて怖くもなんともない」「燃えてナンボじゃい!」「応援してくれや!」と記載した。 「甘えるな」「なめ腐っている」。かつてのファンは厳しい反応を示している。懲役期間を「約3年の休養期間」と表現した池田受刑者。出所後に望む第2章の幕を上げるのは容易ではなさそうだ。