ミャンマー拠点詐欺疑い2人再逮捕 ノルマ未達で暴行、報酬残らず 愛知県警

ミャンマーを拠点とした特殊詐欺事件で、愛知県警は19日、かけ子として関与したとして、詐欺容疑でいずれも無職の石川翔紀(32)、谷地智成(22)両容疑者を再逮捕した。 組織犯罪特別捜査課によると、2人は高額報酬をうたう闇バイトに応募して渡航したが、軟禁され、ノルマを達成しないと暴行を受けたといい、「報酬は食費や生活費に使いほとんど手元に残らなかった」と話しているという。 同課によると、ミャンマーの拠点には作業場や宿舎、レストラン、スーパー、病院があり、有刺鉄線付きの塀で囲まれ、軍人が警備していた。 作業場ではアジア系指示役の下、両容疑者ら日本人8人前後がかけ子として働いていた。ノルマが未達だと指示役からスタンガンで電気ショックを加えられたこともあったという。報酬は詐取額の4%だったが、途中で2%に減額された。「成績が悪い」との理由で支払われないこともあり、両容疑者が今年4月に日本へ移送された際の所持金は1万円に満たなかった。

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