生後約6か月の娘を放置し、遺体を自宅に遺棄したとして逮捕された香川県高松市の母親の初公判が、高松地裁で開かれました。裁判は即日結審し、検察は懲役3年を求刑しました。 高松市屋島西町の無職の女(21)の初公判です。起訴状によりますと女は、今年1月、十分な栄養がとれなくなっていた生後約6か月の長女に授乳や適切な医療措置などをせず置き去りにして外出した保護責任者遺棄の罪と、遺体をボストンバッグに入れ、寝室のクローゼット内に放置した、死体遺棄の罪に問われています。冒頭陳述で、検察側は長女を1か月検診以降病院に連れて行っておらず、予防接種も受けさせていなかったことや、生活費のための「パパ活」やメンズパブでの飲酒などを繰り返していたと指摘しました。 女は、起訴内容を認めた上で、「すべて後悔している。もっと他の人に頼るべきだった。長女に申し訳ないことをした」などと述べました。 裁判は即日結審し、検察側は、「死体を1か月以上放置するなど犯行は悪質で、結果も重大」などとして懲役3年を求刑しました。一方、弁護側は、「父親が指導監督を約束するなど再犯の恐れはない」などとして執行猶予付きの判決を求めました。判決は来月2日に言い渡されます。