5月20日、千葉県船橋市のアパートで男が家族を人質にとり立てこもった事件で、逮捕された男は立てこもる前、室内に灯油をまいたとみられていることが分かりました。 船橋市夏見台に住む和田敢士容疑者(32)は20日、同居する母親と妹を人質にとって自宅アパートの一室に立てこもり、監禁した疑いがもたれています。 千葉県警によりますと、2人が監禁されていた部屋とは別の部屋に灯油のまかれた跡があり、和田容疑者が「部屋にあったヒーターに残っていた灯油をまいた」といった趣旨の供述をしているということです。 また、人質の2人に身体を拘束された形跡はなく、和田容疑者は逮捕時、包丁を2本持っていたことから、これらの凶器を使って2人が逃げられないように脅していたとみられています。 和田容疑者は調べに対し、「リビングで音楽を聴いていたところを母親に注意され、怒りを覚えた」などと話していて、県警は、過去にも家族間でトラブルがあった可能性や、容疑者が室内に放火しようとした可能性について詳しく調べています。