ジュエリー展示会に出品されていたピアス59組を盗んだとして、警視庁は、いずれもモンゴル国籍の無職、アルタンサン・ナランバートル(41)=住居不定=とオヨンツェツェグ・ヤンジマ(45)=千葉県松戸市上矢切=の両容疑者を窃盗の疑いで逮捕し、23日発表した。アルタンサン容疑者は容疑を認め、オヨンツェツェグ容疑者は「何も話したくない」としているという。 捜査3課によると、2人は4月9日午後1時半ごろ、甲府市内のジュエリーフェア会場で、販売するために展示されていたピアス59組(販売価格計約1400万円)を盗んだ疑いがある。2人は宝飾業者を装って会場を訪れ、購入するふりをして商品を手に取り、店員が見ていないときに盗んだという。 また、盗まれたピアスの一部を受け取ったとして、同課は20代のモンゴル国籍の男女も盗品等保管の疑いで逮捕した。JR上野駅のコインロッカーを介して受け取っていたといい、アルサンタン容疑者から「『モンゴルに帰国する人がいたら渡せ』と言われていた」と話しているという。(藤田大道)