元産経新聞記者の小野義雄さん死去 連続企業爆破事件、大道寺元死刑囚逮捕をスクープ撮影

元産経新聞記者の小野義雄(おの・よしお)さんが5月31日、心不全のため死去した。81歳。葬儀・告別式は近親者で執り行った。喪主は妻、清子(せいこ)さん。 小野さんは昭和44年、産経新聞社入社。49~50年の連続企業爆破事件を巡り、大道寺将司元死刑囚逮捕の瞬間をスクープ撮影。「犯人グループ きょういっせい逮捕」の報道は新聞協会賞を受賞した。著書に「警視庁取調官 落としの金七事件簿」などがある。 「警察のことを一番理解してくれた記者」 元警察庁長官、国松孝次さん 元警察庁長官の国松孝次さんは警察庁担当記者だった小野義雄さんと交流を続け、5月17日にも旧交を温めていた。小野さんは交流サイト(SNS)に国松さんとの出会いを「人生の宝物」と記載。国松さんは「仕事にいちずな人で、サツ(警察官)とブンヤ(新聞記者)はけんかをすることもあった。厳しいことも書くが、警察のことを信頼し、一番理解してくれていた。警察担当としてもっとも良質な新聞記者だった」と、小野さんをしのんだ。

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